【映画レビュー】勝手にふるえてろ【若干ネタバレ有】
こんにちは。ざきちゃんです。
まーたご無沙汰になってしまった…相変わらずクッソ暑い地方のアメリカで元気に暮らしています。良かったらポチッとお願いします。
さて、今日は最早初めてに近い映画レビュー!していきたいと思います。
今回はコチラ!
今日Amazonプライムのアプリ立ち上げたら一番上に表示されてたので、ちょうど日本映画観たかったしちょっくら観てみるか~と。
余談ですが、まーじーで日本語恋しくなります。
スーパー行っても英語(しかも早口)(しかも英語上手な人と下手な人、更には聞き取りやすい人と聞き取りにくい人がいる)テレビも英語、ラジオも英語…
みんなちょっと黙って!!
こうなります。まじで。なのでガス抜きも兼ねて日本映画を…結果的にガス抜きにはならない内容だったけども(笑)
ではサクッと映画の紹介です。
「勝手にふるえてろ」
2017年12月23日公開
監督:大九朋子
原作:綿矢りさ
出演:松岡茉優、北村匠海、渡辺大和、石橋杏奈、片桐はいり、他
「綿矢りさ(さん)かよ…!!」
覚えてますわよ…蹴りたい背中!金原ひとみさんの蛇にピアスもね!!
ちょっとウィキったら2002年とか2003年なんですね。そう、私は思春期真っ盛り…当時かなり話題になったこともあってクラスメイトほぼ全員がこの2冊の小説を読んでいて、やれこれは面白いだの意味分からんだの言い合ってました…懐かしいなあ。
私ももちろん読みましたが、ふわっと読んで「意味分からん」って言ってた。まあ、まあ、ケツの青い若造でしたからなあ…私の初恋はもう何年か後だし、今だから思うけど惚れた腫れたなんて露ほども理解してないガキンチョがよく読んだわ2冊も…(笑)
この時点でちょっとワクワクし始めました。
原作がこの人ならただのラブコメなわけないやろ…と。
あらすじも、
「24年間恋愛経験ゼロのOLヨシカは~」←ありがち。
「イチとの「脳内恋愛」を楽しんでいた」←(。´・ω・)ん?
「同期の霧島(ニ)からの告白を~」←なんやこの(ニ)って
「イチとニの間で~」←(ニ)ってそういうことかよ!!
出演者もなんか若くて粒ぞろいね~最近の若い女優さんとか俳優さんはさんはよく知らないけど~と眺めてたらなんと片桐はいり様が!!!!
期待に胸躍らせながら観始めました。ナッツ片手に。
【注意!】ここから若干ネタバレ有の感想です。
1.金髪に黒眉
あの、あの、本当に個人的な感想で申し訳ないんですがめっちゃ嫌いなんです。
金色の前髪に対してめちゃくちゃ浮くじゃないの、真っ黒の眉毛って…眉毛まで頑張って染めてよ…ファッションウィッグなのかもしれんが、いやだからこそ眉毛まで気合を入れてほしい、というのが私の気持ちです。
こんな理不尽な内容で初手・萎え(笑)
そんな私を置いてけぼりにしてヨシカちゃんは自分の結婚観めっちゃ語ってて「あーこういう女いるいるー」と更に萎え。さすが綿矢りさ、天才かよ…めっちゃいるよこういう女。
2.知ってくれてる←は?
何このパワーワード。やばない?
私のこと知ってくれてます?とか、知ってくれてるんだ、とか、あまりにもパワーワード過ぎて本当にありがとうg(ry
今の若者はこんなこと言うのかい…?私はちょっぴり鳥肌が立ったよ…なんやねん、知ってくれているって。私のこと知ってる?でよくない?あかんのか?
なんでぞわっときたのかルンルンと相談しよう。
3.告白されて舞い上がる人あるある
別に悪気はないんだよね…ただピュアなだけなんだよね。たった1人に告白されただけで全人類から愛されていると勘違いする人。今までの自分からレベル上がった気がして、上から目線で色々言っちゃう人。告白するのに頑張ったのは相手で、自分は何も変わってないのにね。いるよね、こういう人。さすが綿矢りさ、天才かよ…(大事なことだから2回言う)
4.ビバ!オカリナ!
やっぱり片桐はいり様すごい。絶妙なオカリナの音程の外し具合も、ちょっと奇抜な服が似合っちゃうところも最!高!!です!!!
エンドロールも微笑ましかったぞ!あの年齢でこれだけ可愛いのは卑怯だぞ!
5.突然のミュージカル
ごめんなさい、私全然知らないんだけどヨシカちゃんはアイドルか何かの子なの…?
すっごくシリアスな内容をヘタウマな感じで歌ってて、その世界がちょっと怖かったわ。ヨシカちゃんの幸薄い系の顔が更にそれを増長させてたわよ。
6.名前なんだっけ
イチくんのこれ、グサッときたわ…私も名前覚えてもらってナンボの仕事してるからよ~~~く分かるけど、名前をもう一度聞かれることのつらみ半端ねえから!
かたやヨシカちゃんは10年片思いしていた相手…その10年がまるきし無駄だったみたいな表情、圧巻だったわ。好きな相手だとどんな小さなことも特別になるのよね。分かる。
でもイチくんの気持ちも分かるわ…ヨシカちゃん、目立たないから…
ヨシカちゃんが一番傷付くことをしっかりぶっこんでくる。さすが綿矢りさ、天才かよ…(12行ぶり3度目)
7.ニがミサワからキュートボーイに進化していく…?
霧島くん、顔は好みかどうかは置いといて。最初はミサワ発言連発・パワーワードもぶっこんでくるし「ザ・非モテキモ男」って感じだったけど、段々と「あれ?こいつイイヤツなんじゃね…?ちょっとキモいけど」「一生懸命で可愛いんじゃね…?ちょっとキモいけど」と印象操作されて私の脳内が大事件。
しかしキモいのは拭い切れないんだな~と思った一言は
「俺感情殺すね!」
本日2つ目のパワーワードですありがとうございm(ry
8.アイタタタタタタタ系女子
この映画に限らず、結構いるのよ、アイタタタタタタタ系女子。
好きって言ってよ!とか、アタシのこと愛してるんでしょ!とか。おいおい…何故自ら進んで嫌われいくんだい…?そうやって好きって言わせて、アナタはそれで満足なのかい…?
脳内片思いのこと暴露したり、妊娠してないのに休み取ろうとしたり、何がキッカケでキレだすか分からないのが怖いのよ、アイタタタ系女子は。
ニは別に処〇厨じゃないだろ…どこでそんなことを思ったんだい?とか、SNSに「死にたい」とか書き込んじゃうところとかもうね…リアルすぎよ、実際こんなアイタタタ系女子わんさといるわよ。何なら心当たりあるわよ。ホント、綿矢りさは天才ね…
最後に。
★★★☆☆3点/5点満点
究極のアイタタタ系女子の話だったわ。こじらせ系女子とも言うのかしら。
こういう女いるよな~ってぼんやり観るのがちょうど良かった。でも世のこじらせ系女子は共感するのかしら。カップルで観るにはシリアス過ぎるし、かと言って1人で観るのもちょっと退屈、そんな映画でした。友達同士だとちょうどいいのかな。
でもキャスティングが素晴らしいわ。ヨシカちゃんは絶妙な美人で暗い感じだったし、イチくんはイケメンだけどただのイケメンじゃなかったし、ニは絶妙にキモいし、片桐ははいり様だし、みんな上手!
半分くらい観たところで「うーん」って観るのやめちゃおうかと思ったんだけど、一番最後のシーン観て「最後まで観てよかった」って思える映画だった。
最後だけは、めっちゃきゅんきゅんしたわ、柄にもなく。
ヨシカちゃんももちろん、ニの手の回し方、あれは卑怯よ。
気になったら観てみてね。
久しぶりに長々と書いてしまった。
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